トニー・クレモネーゼ《演出》
イタリア、ヴェネツィア出身。大学で言語学と外国文学を勉強した後、演劇役者としての活動を始め、イタリア北部で生まれた仮面を使った即興劇「コメディア・デッラルテ」を中心に映画やテレビ、ラジオなどにも出演する。「ヴェネツィア・ビエンナーレ」にて国際現代美術展、ヴェネツィア国際映画祭などの美術や映画、音楽などの様々な部門での企画・制作に関わる中、数々の劇場での演劇の企画・制作や現代音楽の祭典などにも精力的に活動を繰り広げる。「ヴェネツィア・ビエンナーレ」での活動経験を経て、ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場と常任舞台監督として後10年にわたる契約を交わす。そのほかナポリのサン・カルロ劇場やリヴォルノの劇場などイタリアの主要歌劇場にて舞台演出助手や舞台演出を手掛ける。また、世界的に有名なイタリアのトッレ・デル・ラーゴで開催されているプッチーニ・フェスティバルにおいては、1982年より常任舞台監督として就任し、イタリア国内に留まらずドイツ、フランスやアメリカ合衆国、日本など世界各地でオペラを公演している。これまでに、ゼッフィレッリやコベッリ、ボロニーニなどの世界的な演出家や、ダニエル・オーエンやバルトレッティなどの有名な指揮者、作曲家や歌手陣と共演し功績を残している。